若竹保育園

H28年12月挨拶文 「キレる子」


いよいよ12月ですね。


寒い日が続いていますが、冷たい北風に負けず、

毎日元気に外で遊んでいる子ども達の姿に私も元気をもらっています。

先月、雪が降りました。大変驚きましたが、千葉市では11月の降雪は

観測史上初だそうです。真っ白い景色に子ども達は大興奮。楽しそうに

雪を踏んで感触を楽しんでいました。


 12月にはクリスマスや大晦日があります。

若竹保育園でもお遊戯会があったり、クリスマス会があったり、

とてもワクワクする季節です。今から楽しみです。
 

「キレる子」


先日、教育学で有名な大学の先生の本を読んでいて

印象に残ったことがありました。それは1990年代、

乳幼児期に多く見られたという「キレる子」に関する内容でした。

 「理由もなく物を投げたり、椅子を倒したり…。何か不服なことがあると、

すぐにキーッとなって暴れて手が付けられない」というものだそうです。

そのようなことが1990年代に多く報告され始めていました。

その後、研究が行われ分かってきたことが、「キレる」と報告された幼児の多くが、

実は小学校のお受験組だったそうです。そのストレスを幼稚園や保育園で

発散しているようでした。

 「早期教育」という言葉が広がったのが1980年代だったように思います。

ちょうど、私達親世代が幼少期の時代。特にソニーの創業者の一人である

井深大氏が書いた『幼稚園では遅すぎる』という本が世間に与えた影響は

大きかったようで、幼児期の頭が柔軟な時期に出来るだけ早く文字や学習

を始めれば優秀な頭脳できるはずという内容でした。
 

「知っている」のに「分からない」


「早期教育」が子どもに与えた負の影響を簡単に言えば、 

遊びたい盛りの時期に、遊ぶのを我慢させ、より多くの言葉(辞書的な意味)

を覚えさせ、体験を通じて、その言葉の「意味」を体得していく機会を

奪ったことではないでしょうか。

3、4歳の子どもに「恋愛とは異性を恋すること」と教えても、恋愛体験

がない以上、恋愛についての「私なりの意味」はつくれません。“

恋愛”という言葉は知っているけど、「私」にとっての「感情」や「価値」を

感じてはいないと思います。


カエルは畑に住む

もし「カエルはどこにいますか?」聞かれたら、なんて答えますか?

多くの人は、池や小川や田んぼと答えるのではないでしょうか。

以前、同じ質問を若竹保育園の子が聞かれ「カエルは畑にいるんだよ!」

と答えていました。実はカエルは寒い季節畑や森で土の中で冬眠します。

それを春先、作物を植える際に子ども達が見つけるのです。そこで

「へ~、カエルって畑にすんでるんだぁ」と“体験”します。これで子ども達の

「私なりのカエル」の完成です。そうやって「言葉」を“体験”することが

乳幼児期には大切なのではないでしょうか。

「無償の愛」で誰をイメージしますか?

多く人が思い浮かべるのが「母親」なのは、乳児の時期に

その「無償の愛」を“体験”しているからです。文字を覚えるのは

小学校からで十分。乳幼児期は、小学校などで出会う“言葉”達に

実感を持って接することができるよう、いろんな事やいろんな人との

関わりを体験することが大切だと考えています。

愛されること、遊ぶこと、熱中すること、葛藤すること、感動することが大切なのです。

(※私は、「体験」を、見たり、聞いたり、触ったりして、「感動する」「魂が波打つ」ことと理解しています。)
 

「自分も人も大切にできる子どもに」


若竹保育園では保育目標に「自分も人も大切にできる

子どもに」とあります。子ども達がより子どもらしく、

自分を尊重することができ、多くの人との関わりを体験して、

他の人への思いやりを育ててほしいという願いを込めています。

これからもより子ども達が楽しく過ごせるよう努めていきますので、

ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

12月は子どもにとっても大人にとっても楽しいイベントが盛りだくさんです。

若竹保育園ではこれからも保育目標を大切に、子ども達と過ごしていきたいと思います。
 


バザーのお礼

 先月は若竹保育園のバザーが行われました。心配されていた天候にも恵まれ、

楽しく過ごすことができました。多くの時間を費やし、準備や当日の運営を

していただきました保護者会の皆様に、職員一同厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。


副園長 山﨑竜二